活動状況

2020年度 HINDAS 第5回 研究集会 報告

【日時】2020年11月14日(土)12:45〜14:55

【場所】オンライン開催(zoom)

 

【報告】

後藤 拓也(広島大) :「インドにおけるマッシュルーム栽培地域の形成に関する予察的考察 

本報告では,インドにおける商品作物の導入に伴う農村地域の変容を明らかにすべく,産地拡大がみられるマッシュルーム栽培に着目し,その産地形成メカニズムを考察した。インド有数の穀倉地帯であるハリヤーナー州では2000年代以降,マッシュルーム栽培が急速に普及している。実際,インドにおいてハリヤーナー州は最大のマッシュルーム生産州であり,全国の約10%のシェアを占める。そこでハリヤーナー州において,マッシュルーム栽培農家10戸に対する聞き取り調査を行った。その結果,調査対象農家の大半が「小麦よりも収益性が高い」ことを理由にマッシュルーム栽培を導入し,乾季作における小麦の代替作物として位置づけていることが判明した。マッシュルーム栽培は,雨季作の米を収穫した後の稲藁を材料に10月に栽培舎(菌舎)が作られ,気温が上がりマッシュルームが栽培できなくなる3月には解体されるなど,労働集約的な性格を持っている。そのため,全ての農家がマッシュルーム栽培のために雇用労働力を導入しており,調査対象農家10戸による雇用は合計338人にも及ぶ。そのうち,ビハール州やUP州など州外からの出稼ぎ労働者は263人(77.8%)を占める。以上より,ハリヤーナー州においてマッシュルーム栽培地域が形成されたメカニズムとして,①停滞する小麦栽培に代わる新たな収入源としてマッシュルームが導入されたこと,②穀物生産の残渣である稲藁をマッシュルーム栽培舎の建材として有効利用できたこと,③ビハール州を始めとする低所得州からの出稼ぎ労働者を雇用労働力として活用できたことを指摘できる。

 

由井 義通(広島大) :「デリー大都市圏における拡張的都市開発ーファリダバードの事例ー」


 

 

 

 

 

     

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